院長ご挨拶

加藤元

 ダクタリ動物病院は、1964 年に東京都杉並区に、日本で初めてとなる、人と動物と自然を大切にする「ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド(HANB)」の理念に基づいた、”小鳥から象まで”すべての動物を診る「動物愛護病院」として誕生しました。
 それから50年以上の歴史を重ねた今、ダクタリ動物病院は東京医療センター、代々木病院の計2病院から構成されています。

 私達は世界最先端を行くアメリカ獣医学に基づいた各科専門の高度医療の確立を目指し、各科に渡り最新鋭の医療機器の充実を図ると同時に、「ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド」の理念に基づき、飼い主様と、その大切な家族の一員としての動物達の双方の幸せのための診療を行っています。
 そのため、病気の治療はもとより、病気にさせないための適切なアドバイスを行い、早期発見のための定常的な検診を提案し、医療の最重要原則である「予防の1オンス(28g)は、治療の1ポンド(450g)に勝る」を全スタッフが常に心がけています。

 常に最高の獣医療を提供するため、全スタッフはそれぞれの担当分野のプロフェッショナルであることはもちろん、より高い目標に向かって努力しています。
 アメリカの獣医療界の中心的な存在である「Angell Animal Medical Center」と連携し、世界の医療水準、最新のノウハウを常に取り入れるとともに、全米屈指のコロラド獣医科大学をはじめとする全米の各大学との交流も積極的に行っています。【海外交流について】
 さらに、話すことのできない動物たちを診療するためには、技術力だけでなく、家族の皆様を含めたチーム医療が最重要と考え、コミュニケーションスキルの向上にも力を入れています。
 これらの実現のため、ダクタリ動物病院では、今までの動物病院にはない様々な新しいシステムの開発・導入にチャレンジし、実行しています。
 つまりそれは専門医を目指す獣医師にとっても、高い技術の習得を目指す動物技術師にとっても、全スタッフに最高の環境を与えることができる病院であると言えます。

 2014年、私は毎年世界で一人が選出されるWSAVA(世界小動物獣医学会/獣医師会)南アフリカ-ケープタウン大会において、日本人獣医師として初、世界で13人目となる「小動物ヘルスケア賞2014」受賞させて頂きました。
 また、2022年7月には日本で初となるAAHA(全米動物病院協会)の認定病院となることができました。【詳細】
 これらもひとえにダクタリ動物病院を信頼して動物たちを託してくださったクライアントの皆様、そして私の理念に賛同し、一緒に頑張ってきてくれた大勢のスタッフのおかげだと心から感謝しています。

 これからもダクタリ動物病院全体で、皆さまの大切な家族である動物たちの健康を守っていくことをお約束します。

総合院長 加藤 元 (Gen Kato)

北海道大学アンバサダー・パートナー制度公式Webサイト(サイトは英語のみ) https://www.global.hokudai.ac.jp/huap/networks/ap00163/

「ダクタリ動物病院」の由来

 「ダクタリ」とはスワヒリ語で“ドクター”という意味の言葉です。
ヨーロッパ植民地時代のアフリカで、密猟者から動物を守る「動物保護区」の保護官(獣医師)のことを、地元民は尊敬と親しみを込めて「ダクタリ」と呼んでいました。
 私たちも獣医療を通じ、小鳥から象まで、さまざまな動物たちを守る存在でありたいという気持ちを込めて「ダクタリ動物病院」と名付けました。
そして開業以来、半世紀に渡るダクタリ動物病院の歴史の中で、当院から学び、巣立っていった獣医師達が日本中で活躍しており、今では全国20病院以上からなるダクタリ会を形成しています。
 ダクタリ会 ホームページはこちら

 尚、ダクタリのロゴマークは、「Daktari」の“d”と、「Animal」の“a”を組み合わせ、そこに病院をイメージさせる十字マークをあしらったもので、毎日産業デザイン賞受賞者である羽生道雄氏のデザインによるものです。

院長プロフィール

小動物の診療
犬の飼い方

1932年 神戸市出身。
1956年 北海道大学獣医学部卒後、神戸市立王子動物園獣医技師(’56-‘62)を経て、1964年東京都杉並区で「ダクタリ動物病院」を開院。
1976年 東京都目黒区に「ダクタリ動物病院 中目黒病院」開院。(2014年東京医療センターに吸収合併)
1977年 公益社団法人 日本動物病院協会 相談役・初代・2代・10代・11代会長/常任学術アドバイザー。
1986年 コロラド州立獣医科大学客員教授に任命。
1992年 東京都渋谷区広尾に「ダクタリ動物病院 エンジェルメモリアル広尾セントラル病院」を開院。(2012年港区白金へ移転)
1994年 北京農業総合大学獣医学部兼業教授に任命。
1995年 IAHAIO元副会長(~2001年)に任命。
2000年 一般財団法人J-HANBS 創設者・理事長。
2008年 千葉科学大学 客員教授(~2017年)に任命。
2010年 東京都渋谷区富ヶ谷に「ダクタリ動物病院 代々木病院」を開院。
2011年 コロラド州立獣医科大学アンバサダーに任命。
2012年 広尾より移転し、港区白金に「ダクタリ動物病院 東京医療センター」を開院。
2016年 北海道大学獣医学部および大学院 招へい教授(客員教授)に任命。
2017年 北海道大学全学アンバサダーに任命。
2018年 大阪府立大学生命環境科学域 特任臨床教授に任命。
2024年 こうべ動物共生センターのセラピー研究フィールドアドバイザーに就任。