症例紹介

橈尺骨骨折整復術(ダブルプレーティング)

診断

左前肢橈尺骨遠位短斜骨折

症例

イタリアングレーハウンド 5歳 雄

稟告

ご家族とぶつかり、左前肢挙上。

術式

ダブルプレーティング法(1.5㎜カッタブルプレート、2.0カッタブルプレート)

経過

術後3日で患肢の負重が得られ、術後1週間後に歩様正常化。
術後2カ月後頭側プレート抜去
術後4カ月後プレート全抜去

術前レントゲン画像 術直後レントゲン画像

【術前レントゲン画像】

橈骨、尺骨骨幹部遠位の短斜骨折

【術直後レントゲン画像】

橈骨の頭側に2.0㎜カッタブルプレート、外側面に1.5㎜のカッタブルプレート用いてダブルプレーティング固定を行った。

術後2ヶ月後:頭側プレート抜去時のレントゲン画像 術後4ヶ月後:すべてのプレート抜去時のレントゲン画像

【術後2ヶ月後:頭側プレート抜去時の
レントゲン画像】

強固な固定の為、骨折線には仮骨が殆ど認められない。

【術後4ヶ月後:すべてのプレート抜去時の
レントゲン画像】

デスタビライゼーション(段階的不安定化)によって、骨折線周囲に骨質の増量が得られた。このことはプレート抜去後の再骨折の可能性を低減できると考えられている。

病気・症例紹介