右大腿骨骨端骨折、膝蓋骨内方脱臼
大腿骨骨折+膝蓋骨内方脱臼整復
診断
症例
チワワ 7歳 体重2.65㎏ 雄
稟告
3階から落下。
術式
プレーティング法(内側、外側ダブルプレート)
φ1.7㎜Fixin Micro L型プレート×2(4穴、5穴)
脛骨粗面転位術
経過
術後2週間に歩様正常化。
【術前レントゲン画像】 大腿骨遠位骨端部に横骨折が認められる。 |
【術中肉眼所見】 大腿骨遠位骨端部での骨折が認められる。 |
【術中肉眼所見】 大腿骨遠位骨片は矮小かつ骨質が脆弱である為、シングルプレートでは打ち込めるスクリュー数に限度があり、ルーズニング(緩み)が生じやすい。ダブルプレーティングの目的はプレートの追加による固定強度の増大よりも、スクリュー数を増加させることによって、脆弱な骨質に対して固定力を分散、ルーズニングを予防する側面が大きい。したがって現在では大腿骨骨折に対してダブルプレーティングが推奨されている。 |
【術中肉眼所見】 術中に膝蓋骨内方脱臼が顕在化した為に、同時に脛骨粗面転位術を行い膝蓋骨の安定化を図った。 |
【術後レントゲン画像】 ダブルプレーティング固定によって解剖学的整復が得られている。同時に膝蓋骨内方脱臼も整復されている。 |