当院では、緊急の病状やケガに対応するために、24時間365日の救急外来受付を行っています。初めての方やかかりつけ医からのご紹介も受け付けております。
 迅速かつ適切な治療をご提供するため、受診前に必ずお電話でご連絡ください。

電話番号:03-5420-0012

住所:東京都港区白金台5-14-1
   白金台アパートメント2F

24時間365日対応の救急医療サービス

 当院では、24時間365日動物たちの緊急事態に対応する救急医療を提供しております。これは、日本全国でも数少ない体制です。

当院の救急医療の特徴

  1. 真の24時間365日対応
    :多くの夜間救急動物病院は、日中はかかりつけ医への転院が必要ですが、当院では一貫した救急対応・集中治療が可能です。
  2. かかりつけ医としての強み
    :普段かかっている病院で24時間救急対応が可能なため、患者動物の既往歴や特性を熟知した上で適切な治療を提供できます。
  3. 幅広い対応
    :内科から外科まで、さまざまな緊急事態に迅速に対応し、救える命を守るための体制を常に整えています。

救急医療とは

 救急医療とは、予期せず発症した病気や怪我などに対する医療を指します。動物の場合、突然の体調変化は珍しくありません。病気や事故は時期や時間を選びませんので、いつでも対応可能な当院の救急医療には大きな価値があると考えています。

受診の判断

 受診すべきかどうか迷う場合は、遠慮なくお電話ください。状況をお伺いし、即時の受診が必要かどうかアドバイスさせていただきます。

救急受診が必要な症状

 以下のような症状が見られる場合は、すぐにご相談ください。

– ぐったりしている
– 呼吸が止まった、または苦しそう
– 意識がない
– 立ち上がることができない
– 体が熱っぽい
– 舌色が紫
– 咳が止まらない
– 複数回吐いている
– 黒色の下痢をしている
– 尿が出ていない
– はじめての発作、または長時間・頻繁な発作
– 高所からの落下や交通事故
– 止まらない出血
– 眼の異常
– 急な後肢の脱力
– 誤飲・誤食

救急で多く見られる疾患

 当院では、以下のような緊急性の高い疾患に対応しています。
・心原性肺水腫
・非心原性肺水腫
・肺炎
・心肺停止
・気胸/膿胸/乳び胸/胸水貯留
・胃拡張胃捻転症候群
・尿管閉塞/尿道閉塞
・急性腎障害(AKI)
・糖尿病性ケトアシドーシス
・低血糖症
・アジソン病(副腎皮質機能低下症)
・難産/帝王切開
・発作/重積
・腹腔内出血
・免疫介在性溶血性貧血
・ショック(心原性/敗血症性/血液減少性/閉塞性)
・アナフィラキシー
・熱中症
・外傷/熱傷/交通事故/落下
・異物誤食/中毒
・腸閉塞
・食道内異物
・緑内障
・網膜剥離
・大動脈血栓塞栓症
・胆嚢破裂
・胆管閉塞
・急性膵炎
・子宮蓄膿症
・腹腔内出血(血腹)
・猫伝染性腹膜炎(FIP)

 当院の24時間365日救急対応により、いつでも動物たちの緊急事態に備えることができます。動物たちの健康と安全を第一に考え、迅速かつ適切な救急医療を提供いたします。

症例紹介

感電

4ヶ月 ポメラニアン 雄
 コードを噛んでしまったとの経緯で夜間に緊急受診。口腔内に熱傷があり、肺水腫も併発していたが、酸素療法などの対症療法で良化し3日で無事に退院。

気管虚脱

12歳 ポメラニアン 避妊雌
 ガーガーという咳が止まらないとの主訴で来院。重度の気管虚脱があり、投薬や処置のストレスで急性悪化しうる状況だったため、ダイエットを先行。体重の減少とともに咳の頻度は改善傾向であったが、更なる良化を目的に専門施設にて気管外プロテーゼ術を実施。

胆嚢粘液嚢腫、胆嚢破裂

15歳 ミニチュアダックス 去勢雄
 頻回嘔吐を主訴に来院。腹部超音波検査において胆嚢粘液嚢腫、胆嚢周囲の炎症と少量の腹水、総胆管の拡張が認められた。胆嚢破裂を起こしているものを判断し、その後胆嚢摘出手術を行った。術後消化器症状もなく、食欲も改善したため4日の入院を経て退院した。

腸閉塞

6歳 キャバリア 避妊雌
 頻回嘔吐を主訴に来院、超音波検査において異物を疑う所見が認められたため手術にて摘出を行った。術後一般状態問題なく、消化器症状も認められなかったため、3日で退院。

糖尿病性ケトアシドーシス

11歳 mix猫 去勢雄
 4日間の食欲廃絶および頻回嘔吐を主訴に来院。血液検査にて高血糖と代謝性アシドーシスを認めた。また尿スティック検査では尿糖およびケトンが検出された。インスリン療法および点滴で血液検査及び臨床症状が改善したため、退院。

食道内異物

6歳 ノーフォークテリア 去勢雄
 歯みがきガムを食べた後から、吐きたそうにしているを主訴に来院。胸部X腺検査において食道内異物を疑う所見が認められたため、内視鏡検査で摘出を行った。術後消化器症状は認められなかったため、翌日退院。

胃拡張胃捻転症候群

16歳 ダルメシアン 去勢雄
 散歩後から吐きたそうで吐けないを主訴に来院。腹部X腺検査において胃拡張胃捻転が疑われ、緊急手術により胃捻転の整復および胃固定を行った。術後消化器症状は認められなかったため退院。

心原性肺水腫

10歳 チワワ 雄
 呼吸が苦しそうで舌が紫色をしているとの主訴で来院。
 レントゲン検査と超音波検査にて、心原性肺水腫と診断し酸素室で入院、加療中、著しい呼吸の悪化を呈し全身麻酔下で人工呼吸管理へ移行。
 10時間強で離脱し、7日目に退院。

心原性ショック、心原性肺水腫

13歳 チワワ
 呼吸が荒いとの主訴で病院へ向かう途中、来院3分前に心肺停止。
 来院と同時に心肺蘇生処置実施、自己心拍再開。レントゲン検査と超音波検査にて、心原性肺水腫と診断し、全身麻酔下で人工呼吸管理後、14時間強で離脱。
 8日目に退院し、その後心臓外科を行う病院へ紹介、僧帽弁修復術を実施。