輸血医療

きなこちゃん

きなこちゃん(マルチーズ×プードル)

 散歩が大好きで、いつも元気いっぱいのきなこが、急にふらついて転び、様子がおかしいのでかかりつけの病院をすぐに受診しました。血液検査の結果、免疫介在性溶血性貧血という病気で貧血しており、すぐに内服薬で治療を開始しました。
 日に日にふらついて立ち上がることも出来ず、ドックフードも全く食べず。呼吸もしんどそうにしている状態になり、かかりつけからの紹介でダリタリ動物病院東京医療センターを受診することになりました。
 さらに貧血が進んでおり、いつ亡くなってもおかしくなく、輸血治療が必要と説明を受けました。
 供血犬ドナーのおかげで、入院した当日に輪血していただけました。薬も効き始めて、面会に行くと喜んでくれるまで元気になり、数日後に退院することができました。
 まさか、まだ2歳なのに重度の貧血で危険な状態になるとは思ってもみませんでした。この病気のことを初めて知り、インターネットで調べると亡くなってしまう犬・猫たちがいること。治療のために重度の場合は何回も輸血が必要であること。供血ボランティア制度に登録してくれている飼い主さんが居て、輸血できるように定期的に献血してくれていることも初めて知りました。
 先生や動物看護師の方々が24時間体制で治療にあたっていただき、供血犬ボランティアのおかげで、きなこの体調は回復しました。本当にありがとうございました。
 元気になったけれども、また再発する危険がある病気なので、きなこと過ごせる日々がこれまで当たり前の日常だと思っていましたが、大切に過ごしていきたいと思います。
(病名 免疫介在性溶血性貧血)

関連コラム