新しく子犬を迎えたら…
初めて家に来た子犬は環境の変化や、親や兄弟・姉妹と離れることで不安を感じたり、体調を崩したりすることがあります。新しいお家での生活に慣れていけるように温かく接し、体調を崩さない為にも適切な飼育管理をしましょう。
ご飯について
具合が悪いとき
家に迎え生活環境が変わると、体調を崩すことも多々あります。特に胃腸炎や呼吸器感染症を発症することが多く、下痢、嘔吐、食欲不振、咳、くしゃみ、涙、鼻水などの症状を呈します。
半日以上ごはんを食べないときや嘔吐や下痢が続く場合には、低血糖・脱水を起こす可能性があり、重症化すると命に関わることもあります。
ぐったりしている、震えている、けいれん発作を起こしている場合には低血糖の可能性があるので、歯茎にガムシロップなどを塗り込み、すぐに病院へご連絡ください。
小さなからだでは嘔吐や下痢で重症化することがあるので症状のある場合は早めに受診しましょう。
健康診断
予防
ワクチンや予防薬で予防することができる病気の中には、感染力が強く重症化し、最悪の場合死に至る病気もあります。子犬期からしっかりと予防を行うことが大切です。
混合ワクチン
子犬の混合ワクチンは、生後6〜8週齢で最初の接種を行います。2〜4週間ごとに追加接種を繰り返し、生後16週を超えるように最後の接種をします。その後は1年後に追加接種を行い、必要に応じて1年ごとに接種を行います。
狂犬病ワクチン
おおよそ16週齢ごろに狂犬病ワクチンを行います。タイミングはご相談ください。翌年以降は毎年1回、4月1日から6月30日の間に受けさせましょう。また、病院で渡された注射済証を区市町村窓口に持参し、「注射済票」の交付を受けてください。注射済票は、鑑札とともに、必ず犬につけましょう。
犬糸状虫症(フィラリア症)の予防
成犬と同様、4月になったら犬糸状虫症の予防が必要です。生後6週齢から使用できるお薬がありますのでご相談ください。
寄生虫予防
特に消化管の寄生虫感染は子犬でよくみられます。子犬を迎えたら必ず糞便検査や駆虫を行いましょう。
社会化・パピークラス
お散歩
ワクチン接種が完了するまでは感染症に注意が必要ですが、社会化という面では子犬の時期に外の世界を知ることがとても重要です。そのため当院では、2回目のワクチン接種から2週間たったころのお散歩デビューをおすすめしています。それまでにも、抱っこしながらのお散歩で外の世界や車、人を見せてあげるのもよいでしょう。
また、夏の暑い時期のアスファルトやコンクリートの地面は温度が50-60度近くまで上昇します。肉球をやけどしたり、熱中症になる危険があるため、暑い時期の昼間の散歩は避けてください。
おすすめの遊び
避妊・去勢
望まぬ妊娠を防ぐだけでなく将来の病気を減らすことができます。性別や体格差によって適したタイミングは異なりますので一度ご相談ください。