症例紹介

左右橈尺骨横骨折

診断

左前肢:橈尺骨骨幹部横骨折
右前肢:橈尺骨骨幹部横骨折

症例

ミニチュアシュナウザー 2歳 雄

稟告

ベランダの隙間に両前足をはさんで骨折したかもしれない。

術式

左前肢:橈骨ダブルプレーティング法(遊離骨片を認めたため)
2.0㎜ダイナミックコンプレッションプレート、1.5㎜カッタブルプレート
右前肢:橈骨プレーティング法
2.0㎜ダイナミックコンプレッションプレート)

経過

術後2週間後に歩様正常化
術後1か月後部分的スクリュー抜去
術後4カ月後プレート全抜去
以降良好に経過している。

術前前肢レントゲン画像

【術前前肢レントゲン画像】

両側の橈尺骨骨幹部に対して、屈曲性外力が一点に集中して骨折。骨折線は鋸歯状を呈している。

術後前肢レントゲン画像

【術後前肢レントゲン画像】

術前のレントゲン画像では確認できなかったが、左前肢は術中に遊離骨片が認められた為、
骨長の60%程度のプレートを使用したダブルプレーティング固定で対応した。

術後4カ月後プレート抜去直後のレントゲン画像

【術後4カ月後プレート抜去直後のレントゲン画像】

右前肢と比較して、不安定性の大きい左前肢骨折線の仮骨増生がわずかに優勢である。

病気・症例紹介