膝蓋骨内方脱臼グレードⅢ(両側)
膝蓋骨内方脱臼
診断
症例
トイプードル 1歳 雄
稟告
間欠的跛行。すぐに座り込んでしまう。
術式
滑車溝形成術、脛骨粗面外方転位術(テンションバンドワイヤー固定)
経過
翌日から負重得られ、術後2週間で歩様正常化。
3か月後脛骨粗面の骨癒合確認の後抜インプラント。
【術前の両側膝関節のレントゲン画像】 膝蓋骨の内方脱臼、および脛骨の内旋、後肢不使用による大腿四頭筋群の軽度萎縮が認められる。 |
【術前の両側膝関節のレントゲン画像】 膝蓋骨が常時内方脱臼しているため、大腿骨上に存在しない。滑車溝の形成不全が認められる。 |
【術中の肉眼像】 深化させた滑車溝に軟骨弁を並置する。 |
【術中の肉眼像】 膝蓋靱帯の付着する脛骨粗面を部分的切離、膝蓋骨が内方脱臼しない位置まで脛骨粗面を外側へ移動した後にテンションバンドワイヤーで固定した。 |
【術後の両側膝関節のレントゲン画像】 膝蓋骨内方脱臼、脛骨内旋が整復されている。 |
【術後の両側膝関節のレントゲン画像】 内方脱臼は整復され膝蓋骨は大腿骨上に位置する。膝蓋骨厚の半分以上の滑車溝が造溝されている。 |